markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

直接選挙による大統領制

日本にとって未曾有な危機状態に、国民がスポイルした政治家達による国家運営が、将来に禍根を残す事を深く憂う。出来れば直接選挙による大統領制に移行して欲しいとも考える。
しかし、天皇家による被災地訪問や励ましの言葉を耳にすると、現在の首相制度を変える事が困難な、歴史的背景を受け止めなければならない。
翻って立憲君主制国家のタイ王国では、初の女性首相が誕生する。そのインラック首相の兄のタクシン元首相が、当時「自分は首相ではなく、大統領になりたい」と酒に酔った勢いで発言した。その翌週、政治に関心の深いタイ王国陸軍がクーデターを起こし、タクシン政権を葬ったと、タイ政治内部ではまことしやかに伝えられている。その後バンコック中心部にある文民政権であるアシピット前首相の自宅周囲は、軍隊が包囲しガードをしていた。
タイでは国民から現国王への信頼は相当深いものがある。もし次期国王が誕生した場合、現在の政治バランスが保たれるかは疑わしい。それはひとえに本人(王子)の徳によるものであると、これも現地の情報通からの話である。
その時ようやく、国民投票による大統領制が論議されるかも。しかし、7月4日の群馬県知事選挙の投票率約37%のような今の日本では、大統領制に論議すら生まれないだろう。