markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

想定外対応力

昨日、節電で運休していた湘南新宿ラインが復旧し、それに乗車し新宿まで行った。丁度新宿駅を降車した時、「鶴見駅で火災が発生しました。この湘南新宿ラインは運休しますので、お乗り換えください」と駅の構内放送が流れた。
それを聞いてサラリーマン風の何人かはドアから飛び出し、他のホームへ向かった。
しかし乗客の9割がたは、何もなかったかのように座り続けていた。
その放送から1分もしないうちに、「鶴見駅の火災は鎮火しました。このまま発車いたします」と訂正の放送が流れた。

あの、あわてて飛びだした何人かの人たちを残し、2度目の放送に何も反応を示さない多くの乗客を乗せ、湘南新宿ラインは走り出した。

3月11日、私たちの地域でも震度5はあったが、私の周辺の人たちの多くは、机の下に潜るわけでもなく、屋外へ飛び出すわけでもなく、ただそのまま動かなかった。しばらくしてある人の掛け声で、物が落下しない広場のある屋外へ出た。それでもまだ揺れている中、室内の様子を見に戻ろうとしている人たちもいた。しかし、幸い怪我をするほどの揺れでは無かった。

想定外の試練にあった際、どのような対応をするかによって、その人の人生が決まると言っても過言ではないだろう。
9割がたの座り続けた乗客と、大きな揺れにも動かなかった人たちは、腹が座っていたのか? 周囲の人たちの動きと情勢を見ていたのだろう。慌てふためく醜態を見せない、世間体を考えていたのだろうか? これは大人の行動なのか?
恥ずかしい話しだが、新潟大震災の時は高崎のビルの上層階で大きなセレモニーの最中だったが、シャンデリアが揺れるほど大きな揺れに、真っ先に飛び出しドアを開けた。3月11日も真っ先に庭へ飛び出した。感じた事で反応する、大人になりきれない自分がある。