markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Self Sustaining Livelihood Program


14世紀、イタリアのSt.Jerome Emilianiが孤児や捨てられた子供たちの為に私財をなげうち収容した。彼の死後、その精神を受け継ぎCasa Miani(ミアニの家)という名称で、フィリピン内5か所、総勢250名の少年達を養護している。その中でマニラ首都圏内 アラバンという町にある San Jose施設21名の自立支援するプログラムである。

毎日3,300個のパンを3つのオーブンで焼き、主に近隣の住宅へ販売する。ふっかふかの甘い塩パンは、フィリピンでは常食。スペイン領の名残かPan De Salとは塩のパンの意。クリスチャンの国の為か、同価格のパンであれば彼らの生活の足しになるとして優先的に購入してくれる。

売り上げ計画は2ペソ(約4円)/個 の販売単価、材料費0.85ペソ (約1.7円)、粗利益1.15ペソ (約2.3円)、1か月粗利益 3,175X2.3円X26日=189,865円、年間収入 189,865X12=2,278,380円となる。

設備の初期投資は、渦巻き型練り機約24万円(120,000pesos)、3相コンバーター約4万円(21,000pesos)、パン生地分割機約23万円(115,000pesos)、ガスオーブン約53万円(267,000pesos)、ステンレス作業台約4万円(20,000pesos)、消費税込み総額約120万円 (673,300pesos)とのことで設備はほとんどが中国製である。

製造原価は小麦粉50Kg3,200円、野菜のショートニング100g 4円、砂糖240g26.40円、塩20g4円、インスタント・パン酵母14g5.60円、パン粉2Kg200円、ガス代820.40円、電気代300円、その他費用20% 934.08円、合計5,504.48円、1個当たり3,300個製造で1.67円。

作業時間等は準備時間 4分、パン焼き 15分、仕上時間 4分、合計23分(216個/サイクル)、16サイクル約6時間稼働で3,300個焼く。2ヶ月間、ボランティアでパン職人の専門家が指導にあたる。

この事業に賛同していただき、120万円の予算に対しどの程度資金が集まるだろうか?