markdadaoの日記

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結いの会


富岡市の町づくりを目的に「結いの会」が発足。ゲストにロックバンドPERSONSの藤田勉氏(Ds)をお招きし、スピーチをいただいた。
藤田氏はバンド活動のほかに、各地のイメージソングやBGM等の作曲も手掛けており、2009年からは早稲田大学で講師も務められている。そして我が市にある「旧官営製糸場」を題材とした音楽制作にも携わっていただいている。
大正中期に官営製糸場が三井に払下げとなり、その後原合名株式会社に移管された頃、工場歌集が刊行された。北原白秋らが作詞、弘田龍太郎作曲によるものである。それらの資料は大正琴の譜面であったため、藤田氏が五線譜に書きなおしその楽曲を再現させた。歌は以前SO-FIの岩切玲子さんで、譜面には表現しずらい抑揚するところを上手く唄っている。
藤田氏の率直な印象として、官営製糸場を訪問し人の温もりが感じられず、工場周辺も盛り上がりに欠けている、とのことである。今後PRするポイントとして、地域の熱気と誇りを持つことではないかとのご意見をいただいた。


歴史を推察すると、この官営富岡製糸場建設は当時地元の人々が誘致したわけではなく、お上の意見で設置されたと思われる。その大工場に出入りする工女や業者、役人等を相手に自然発生的に周辺にお店が出来、町の繁栄があったのではなかろうか?この度のユネスコ世界遺産の候補になったのも我が町からではなく、世界遺産の普及に伴い国と県からの提案であった。
私達がこの製糸場を舞台に25年前イベントを始めたころ、県知事に支援を歎願しても本気で対応していただけなかった。その本人から数年前、ユネスコ世界遺産へのエントリーの指示が下された。現代もお上の影響を受けやすい傾向がある。
この官営富岡製糸場は日本の近代化産業発祥の象徴として、100年以上の歴史を作り上げてきている。従って、再度自発的にこの地から、次の100年に向けて未来の産業を発信することを創造したらどうだろう。例えば富岡市の未来計画案 - markdadaoの日記で記載したような方法もあるのだ。地元の人たちからの発案でなければ、活気ある観光町づくりなどは出来ない。
明日18日2時からFM群馬で本人が出演しパーソンズのことと、この歴史的楽曲について話をするそうだ。また2月25日は高崎club FLEEZでLIVEが行われる。