タイのＳさんへある輸入問題で迷惑をかけてしまい、お詫びのために東京へ出向く。彼がたまたま訪日しており、明晩帰国される前に、お昼を取りながら打ち合わせをした。彼とはパキスタンのＫさんの紹介であり、彼のフィアンセとＫさんと4人でのランチとなった。
彼の本業はPattaya beachにあるリゾートホテル経営と、父親の影響で財務大臣の秘書もやっている。2年後の選挙ではSenatorとして政界にデビューするようだ。彼の地盤はバンコクに隣接しており、現在の国際空港がある地域である。バンコクは大都会だが、彼の地盤は約8割が貧困家庭だそうだ。その地域発展のために立候補するとのこと。
初対面であったが、温厚で常に笑顔で接するため3時間以上も話が途切れなかった。彼女は一昨年のミスタイで、二人にカメラを向けると、今日はノーメイクだからと言っていたが笑顔で写真に収まった。
プミポン国王と日本国天皇 - markdadaoの日記に書いた国王の近況を聞いてみた。なぜなら皇太子は暴力をふるう事があり、国民に信頼が無いと聞いていたので心配であった。彼曰く「国王は病院にいて、徐々に回復している。すでにゆっくりだが自分で歩くところまで来ている」とのことである。国民の信頼を得ている国王の存在が、アシピット首相とタクシン元首相の政争が拡大しないでいると考えられる。そして現首相が総選挙を今年中に行う予定だそうだ。
彼は入国管理局のトップとも友達のため、私の友人のタイ在住のＹ君のパスポート事件を救ってもらえるか頼んでみた。
Ｙ君は子供さんを日本の学校に進学させるため、今は単身でバンコクにいる。そこで年に数回となく日本とタイを往復している。ある時、旅行会社が預けてあったパスポートを紛失してしまった。再交付したものの、名前がチェックリストに載り入国の度にイミグレーションのＰＣがストップする。そのため彼の後ろに並ぶ人たちが、ずっと待たなければならなくなる。Ｙ君の責任ではないのに、後ろめたい気持ちになると言う。チェックリストから外れるには100年かかるとのこと。
Ｓさん曰く、そのパスポートは写真を外し闇の世界で売られているだろうと言う。アメリカ人と日本人のパスポートは高値で出回っているらしい。またそのＹ君はやくざではないだろうかと念を押された。とんでもない、立派な経営者であると伝えた。帰国したら、ブラックリストか、まだグレーのリストなのか確認をする。もしブラックであれば外すことはできないが、グレーならば可能だそうだ。日タイ協定で相互の警察の問い合わせがあり、調査は出来るようである。
続く
