markdadaoの日記

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TPPと蒟蒻の例

昨日、TPPの事を書いたが、地元群馬県の農産物で全国シェアー率が約9割の蒟蒻産地の将来どうなるのであろう。
計算方法にトリックがあるのであろうが、お米の関税率800%に対し、蒟蒻は最高で1700%と言われている。そして安い中国産は日本産と比べ約25%である。
しかし、この関税は相場が高騰した時、価格を冷やすために税率または税額を財団法人こんにゃく協会が提案するのが目的のようである。因みに3年前価格が高騰した時、輸入門戸を開いたようだが、昨年は価格が低迷(現在4万円弱・20Kg/1袋)しているため輸入実績がない。
LDC(後発開発途上国)内で蒟蒻を栽培しているミャンマーラオスカンボジアでは、特恵関税として0%税率で輸入出来る。しかし実際には相場が5万円にならなければ商社にとって輸入の魅力が無いようだ。これらの国々には日本の設備が持ち込まれており、たかだか生産能力は100トン未満だ。
最近は原産地表示も義務付けられ、中国産やミャンマー産などの記載をして輸入販売する自信が業界には無いようである。それと品質についても日本産と比べると悪いようだ。価格については驚く事に、日本の作柄が悪いと言う情報が流れると中国ではすぐに相場が上がってしまう。
日本のスーパーなどの量販店では、少しでも安い方へ調達が動いてしまうが、これからの高齢者の健康志向と食の安全・安心がニーズになりつつある。
TPPで関税がフリーになっても、食を扱う業者が産地から販売までの工程が消費者に分かるようにすること。そして安全・安心を保障できる生産工場を確立することで、国際競争に耐えられるのではないだろうか?