タイ在住の友人の御子息が中国北京に修学旅行に出かけた。友好学校の表敬訪問の返礼に夕食のレセプションを招待したが、一昨日キャンセルされたそうだ。
しかし、上海在住の友人と先ほどSkypeで話をした余談に、「政府筋が日本訪問の抑制をしていたが、上海万博会場の日本館への入場制限はさすがにできず、待ち時間が5，6時間とのこと。因みに中国館は1.5時間。中国国民の日本人気はゆがめられない事実で、これを制限すれば国民が政府をつき上げるだろう。従って商業の街、上海では日中問題の影響はない。彼らは中国政府は大人げないとの批判も出ている。」と言っていた。
翻って日本政府は国際戦略が無く言いなりであるとの批判がある。以前海部首相時、湾岸戦争で人を出さないのだからと言って多国籍軍へ戦費130億US$の資金援助を要請された。国際紛争の解決に日本政府は財布のひもを解く傾向が多い。しかし日本がつぶれないのは、経済を支える企業の力によるところがある。もし外貨準備高や国内総生産額で中国に後塵を拝すると経済でのバックボーンを失い、領土問題などで国際交渉に不得手な日本政府は不利を強いられるだろう。国際間のパワーバランスをアメリカに頼る日本は、いじめっ子になじられて、強いお兄ちゃんに言いつけるからと言っても、常にそのお兄ちゃんは弟の後ろに居るとは限らない。
私たちが安心して海外旅行ができるのも、日本政府発行のパスポートがあるからである。その日本政府が日本国民の担保を金だけに頼るのは限界に近づいているのでは？
ロータリークラブの世界では2年後の国際ロータリーの会長に、日本人の田中作次さんが就任予定である。世界のトップとしてリーダーシップを発揮する日本人を各界で選出され、日本の国威と尊敬を得られる努力も必要かと思う。
