markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

村田先生の脇道話


パールハーバー:PEARL HABOR (The Seeds and Fruits of Infamy) の著者であるPercy L. Greaves, Jr.は村田先生とともにMisesの教え子だったそうです。この本の販売直後に著者は癌で亡くなり、先生が現在翻訳中とのこと。内容は史実を調査して真実の真珠湾攻撃の背景などが記載されているとのこと。発端は当時のルーズベルト大統領の選挙攻略のために仕組んだ、日本に軍事誘発する手段であり、事前にこの作戦情報の暗号は解読されてイギリスのチャーチルに参戦の言質をとり、しかし真珠湾軍事基地への情報は流さず管理されていた。アメリカはこの真珠湾攻撃の前から日本軍をいかに戦争に引きずり込ませようかと策略し、フィリピン海域では日本海軍の軍艦の前へ漁船に大砲の模型を乗せ走らせたとのこと。
Mises氏は戦争用語が嫌いなので、戦略とか戦術と言う言葉を避けていたそうだが、私見ですがアメリカの外交戦略を日本人はもっと認識を深めないと、国際競争で置いてかれる(老いて枯れる)。アメリカに輪をかけた中国の戦略には、今の日本では赤子の手をひねられることと想像がつく。史実を学んで、未来に備える知恵をもたなければならないと思う。がんばれ日本の政治家さん。

翻訳の話:成るべく直訳に近い表現で平易な文章をもって、原文を想像できるように気を配り翻訳をしている。しかし訳が違っているようなところは、多分夜中にやっていたのだろう。頭を休めて冴えている時にやらねば駄目だ。

同時通訳:三井不動産の江戸英雄さんのもとで同時通訳を17年間やっていた。自由主義経済のチャンピオンは不動産業と考えていた。同時通訳は話しながら次を予想しなければ駄目だ。その職業病か今でもテレビを見ている時、口の中で同時にブツブツ言ってしまう。

ある日ヨーロッパで「おまえはどこのギルドに入っているのか?」と言われた。同時通訳は一人でやっては駄目だ、と職業の権利を訴えられた。また同時通訳者は飛行機もファーストクラスと言うことになっているそうだ。
ハンブルグで同時通訳をやっていた時、切り替えレバーを間違えて日本語がドイツ人たちのレシーバーに流れ総立ちになったことがあった。いつもは用意してあっても役に立たないことが多いのだが、ある日停電になり用意してあった懐中電灯で急場をしのぎ喜ばれた思い出がある。

軍隊:軍の経理業務は軍隊の主婦と同じである。常に衣食住の管理をやっていた。ある日、上海の電力の節電計画の企画を指示されていた。考えがまとまらず、報告先へ向かうタクシーの中で市電を止めて節電する企画書をまとめた。後でそんなことも忘れて、市電が止まっていることへの不満を感じ、皆に迷惑をかけたことに気づいた。
アメリカの空軍に居ると、世界中をタダで旅することができる。なぜなら毎日世界中に物資を運んでいるので、アメリカ在住中そこに便乗する知人がいた。