markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

経営とは

早朝、高校時代からの友人より朗報の電話あり。経営は得意ではないが、技術開発やアイデアの創出には自信があると彼は良く言っていた。ある専門メーカーから彼の技術力を評価され、友好的M&Aの話が持ちかけられたとの相談であった。
私の職業観は「その生業をもって社会に役立たせることで、またその社会の一員として迎入れてもらう」という考え方である。そして、弁護士や医師などのように、その専門的スキルで生業を立てられるように、M&Aを受けた後の彼の居場所を明確にしなければならないと考えた。友人の立場としても、彼を使い捨てにされて欲しくない。そのためにも専門家である公認会計士の先生の支援を受け、ロードマップを制作することを提案。
経営者とは「その企業の目的へ向けて、社員やその関係者をもって達成させる専門家」とも定義できそうだ。と言うことは業種を選ばずとも、経営の操縦は出来ると言うことであるのか?

親父も技術屋で経理が不得手であり、経理はある社員へ任せっぱなしであった。そのうちその社員が私腹を肥やし経営が大変なこととなり、家族の生活にも大きく影響を受けた。その時経営の大事さに気づき、中学へ進学した際選択科目で簿記を選び、経営工学課のある大学を目指した。
しかし大学1年で中退しなければならなくなり、挫折をした。19歳で会社を継いだのだが、そんなさなか某コンサルティング会社のS社長に出会った。当然コンサルティング会社であるので中小企業診断士を受験したいと相談したら一喝され、「そんなもの雇えばいいのだ」とのこと。「お前は経営をやればいい」と言われ、それから10ヵ月間毎月社長室へ通い、経営の要諦を教わった。途中「あんたはひどい人間だ」と言わせるほどの極限の内容であった。
S社長は終戦の動乱時、英語を駆使し進駐軍と付き合い企業を伸ばした方だったので、生きた経営を教わることが出来た。
今でもその社長が書きながら説明してくれたメモを保管している。これが自分の経営の原点の一つである。