markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

園田健司先生 その2

その頃、父親が亡くなり弟は大学へ進学中、母親は泣き崩れ、断腸の思いで夢を捨て故郷へ教師となって帰る。しかし高校教師をやっていたが疑問があり、また恩師に相談をしたら「東京へ来い」とのこと。大学院の頭金だけを借り、家庭教師から駅の物売り、コーラの販売、夜間の新聞のニュース原稿の下書きをして卒業をする。そのまま大学の紹介を受け、教育の場に着く。
実家は中世以前の古文書がある50代も続く旧家であり、そこの長男と生まれた宿命で人生を恨んだこともあった。
苦難の時それを支える人間をつかまえる。ずうずうしくも勝手に押し掛けるが、その思いは決して忘れない。そうしてそれら難問が開かれてゆく。更に、挫折しなかった理由は「夢」があったからだ。
今は毎日新聞が社会事業団を主宰した「毎日の福祉」の委員長をやっており、約7億円の寄付が集まる。その配分として約5億円は海外へ、残り2億円が国内の主に小児がんの対策費用に振り分けている。その活動としてチャリティーを行い小澤征爾や石原軍団に参加していただいたり、先日もビルゲーツに来日していただき講演とビル&メリンダ・ゲイツ財団の寄金を受けた。


人は何によって保たれているか?それは生理的・知覚的・知能的な恒常性(Constancy)による。生理的恒常性(Homeostasis)とは心臓を止めたり、白血球や赤血球をコントロールできないようなオートマティカリーに一定に保つこと。知覚的とは日常のバランスを取るため光や奥行きを知覚できる事。知能的とは今日は利口だったが明日は馬鹿になると言うことはないということ。
次に「心の恒常性(心の安定)はあるか?」心の精神状態として安定性、等至(とうじ。イコールと言う意味)は「精神物理的動的平衡状態」であること。これは「脳の安定」が必要であり、それには脳の科学的根拠として座禅によるαー波の出現を見ることができる。因みに日常はβー波が出ているのだが疲れるので睡眠がそれを休ませる。そしてシーター波やαー波が出てくる。近い将来座禅と同じ効果のあるツールが生まれるはずだ。一般には1分間の呼吸回数は16回であるが、座禅により2,3回減らすことが出来るが、かなり苦しい。しかしその時にαー波が出現する。大僧正等は分2,3回の呼吸回数とすることが出来る。


講演会後の談話で、今の群馬松嶺福祉短期大学が来年度で閉校となる。その後20年間温めていたアカデミーをこの太田に開校したいとのこと。詳細はこの9月ごろ明らかになる。