markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

地方銀行


地元には地方銀行、信用金庫、信用組合、農協等の金融機関がある。地方都市には大手企業が少ない中で金融機関は上場企業として人材をそろえていた。
昔は地元高校の優秀で美人な女子生徒が、金融機関を就職先に選ぶことが多かった。当然男子生徒も同様であった。
私が仕事を始めたての頃は小切手の書き方もわからず、窓口の女子行員に教わった。そのうち金利交渉も女子行員からアドバイスを受けて、貸付課長、次長あてに交渉タイミングを教えていただいた。
経営経験を踏む中で、支店長と話をする機会が増えてゆく。歴代の多くの支店長との会話は直接的な取引交渉ではない話題が多かった。しかし、次長以下と支店長では歴然と質の差を感じた。これは支店を任された重みから来るものであっただろう。
以前非常にやり手な行員がいて、自社発行していた手形総額と同等額を融資をしていただき、念願の手形支払いを止めた。これにより不渡り手形による事故の防止を計ることができた。弊社は特定の下請けになることを好まなかったお陰で、受注の変動に振り回され4か月先の資金繰りに気を配ることが多かった。この悩みから解放されただけでも助かったが、残念なことにやり手がゆえにこの行員は金融犯罪を犯し逮捕されてしまった。
最近は行員の方は官僚化され、一様に「本部から・・・・」と客先ではなく本店に目が向いている発言が多い。資金保全とリスクの狭間で儲けを得ているのだから、デスクワークにおける決算書と試算書の査定だけではなく、取引先の現場や社長の考え方に理解をおくべきではなかろうか?また専門職として手形・小切手法を紐解く心得も必要ではないだろうか?
海外の銀行に行くと企業など大口の借入先に対する対応に力を入れ、一般顧客へは人員を多くは割いていない。貸付担当者はそれなりに小部屋を設けて優遇している。日本はその逆で、窓口業務に多くの人員を当て、もうけ頭でリスクの高い貸付業務をなおざりにしているようにカウンター越しでは見受けられる。
また不思議なことに一部上場の銀行員にセキュリティを理由にメールアドレスを与えていない。銀行の休みの日はネットバンキングを使用できない。何のためのIT活用なのか?ファームバンキングなど銀行窓口の代わりをしていても、一般窓口と大差ない費用を払わされている。