markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

初見(しょけん)


昔バンドをやっている頃、新しい楽譜を渡されその場で音合わせをすることがありました。これはピアノ演奏などで言う初見演奏のことで、プロのミュージシャンでは当たり前の事なのですが、我々素人は大変でした。
今出している音の先の、次の小節のフレーズを眼で追いかけていないと、連続して音が出せないわけです。英語のリーディングでも次の行を眼で追っかけていないと、スムーズなリーディングができません。カラオケでも歌詞を暗記していなければ、今声を出しているその先の詩を読み続けていないと、リズムに遅れてしまいます。
経営も全く同じで、今やっている仕事を片付けながら、同時に次の受注の対策をしていないと、連続して会社が動かないことになります。空き時間があれば当然生産をしていないのですから、その間の給与はどこのお客様からも支払ってもらえません。
初見で苦労している我々ですが、プロはその上をゆきます。確実に音を出すテクニックを練習で確立させ、目と耳をフル活動させ全体の中の自分の音のバランスをとり、更に感情を音に乗せながら別なところで冷静に自分をコントロールしながらエンディングに持ってゆきます。
40年以上経営をしてきて、いまだプロの境地に辿り着かない自分に焦燥感があり、内容の善し悪しは別として確実にエンディングが迫ってきます。