markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

原因と結果


受注も少しづつ戻ってきているが、それをあてにするわけにいかない。40年の経営経験で、一度減少した仕事が音楽業界のようにリバイバルしてヒットした試しがない。
今日の打ち合わせの開発商品の品質目処が経ってきたので、このような新規な仕事に傾注しなければならない。常に新しいものを取り込まないと、所詮古いものは価格も据え置かれて採算が悪化し需要も減少してくる。新しいものは新規見積もりで話が始まる。また、新しいものはこれからニーズがある商品だ。しかしたまには予想を外れて、デッドストックになることもあるが。
今日のお客様は外資系で本社がアメリカのマサチューセッツにあり、日本、台湾、韓国、中国、マレーシア、インド、フランス、オランダ、ブラジルに工場やオフィスがある。社内は英語でコミュニケーション。先月中国工場でアメリカ人の事業ディレクターと会ってきたが、信じられない要求を突き付けてくる。しかし彼は朝の5時にメールを飛ばしてくる。普通ではない。
中国工場からはアメリカからのプレッシャーで、同じくむちゃくちゃな要求をしてくる。同じ日本人のスタッフと会話するとホッとする。アメリカや中国は結果が大事で、そこまでのプロセスは無視して力で押してくる。
人間は不思議なもので、強い力で押してくると同じ強い力で押し返そうとするが、共同で解決しようとする姿勢を知ると、こちらも協力したくなる。すべてではないが、アメリカ・中国は前者のような感じがする。後者は勿論日本。
その素晴らしい日本も、最近は韓国企業に差を開けられている。北朝鮮を抱えるハンディと日本の人口の半分な国が財閥を背景に世界の経済を引っ張り始めている。10数年前財閥解体をやったが、結果的には中途半端で良かったのか?
その韓国人はアジアでは評判があまり良くない。それはお金に厳しいし、交渉姿勢が強気だ。私の韓国人の友人たちは個人的には儒教の長幼を大事にするし、人懐っこくていい人ばかりだが。学生の頃は必死に勉強をするし、若い社会人たちは35歳ぐらいまでに成果を出さないと一線から外されるので寝食を忘れて頑張る。徴兵制度があるので、身体も精神も鍛えてある。以前中国の内地へ行った時当然日本人など見なかったが、中国沿岸に会社がある韓国人の企業家たちが工場のシフトなど調査に来ていた。
原因があって結果があるのだ。