markdadaoの日記

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八ッ場ダムの建設目的


センセーショナルなダム建設中止となった八ッ場ダムは、治水・利水のために必要だと1都5県知事の共同声明があり、またその内容は誤りだと言う論評あり。更にはマスコミ等によるダム建設中止に伴う費用が増大とする採算論議。
これらの論点とは違う科学的根拠を示し、当初のダム建設目的の事実を炭素繊維による水質浄化を発見された小島先生が説いた。
元は草津の湯から流れ出るph2前後の強酸性の高い酸性泉が吾妻川に流れ出し、下流域は魚が住めない死の川となった。そこで中和工場を作り石灰石と用水を混ぜて石灰ミルクとして流している。それを品木ダムで中和生成物を沈殿させ、毎日浚渫を行っている。よって下流域の利根川水系にある群馬県、埼玉県そして東京都の河川の生態系の破壊から守っている。中和生成物とはセッコウ(石膏)のことであり、これが流出すると魚介類は死滅し、橋などのコンクリートや鉄が腐食し建築物は崩壊してしまう。

驚いたことに、1964年に完成した品木ダムの中和生成物が飽和状態になってきているので、この八ッ場ダムを建設しここで堆積させ約50年間の時間稼ぎをして石膏が発生しない中和策を検討することにあるらしい。
ここまでが小島先生のご意見ですが、以下は私の推察となります。
それは厄介なことに、源流にある万代鉱という閉鎖された硫黄鉱山からヒ素が排出されており、それも品木ダムのオーバーフローにより八ッ場ダムで食い止めることになる。
この話をオープンにして与党であった自民党国交省八ッ場ダム建設を推進していないので、治水・利水の大義で進めるには根拠が乏しいため民主党の仕訳に引っ掛かり中止となったと推察できる。
国民と真剣に将来を問わず、国民を軽視した今までの政治と行政の浅知恵が、我々の未来の生活環境を破壊することに懸念をいだく。