markdadaoの日記

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プミポン国王と日本国天皇


タイのプミポン国王は政情不安が起こるたびに事態を正常化する役割を果たしてきた。タイ国民に絶大な信頼と敬愛の情が持たれている。先月末にも現政権の政敵であるタクシン前首相が経済顧問として隣国のカンボジアに入国する際、アビシット現政権派との大きな摩擦が懸念されたが、プミポン国王の側近が国民に「辛抱し惑わされないように」と呼び掛けた。
タイの映画館では映画の始まる前に全員起立し国歌の斉唱と、同時に画面に国王の写真が無数となく映し出される。そしてどこの家庭でも国王の写真が掲載されている。
翻って日本の天皇憲法第1章第1条に謳われている「日本国の象徴」であり、タイの国民と国王の距離感とは違うように思われます。そして小沢幹事長天皇特例会見の批判として、天皇を政治に利用しているとして悪役に祭り上げられております。
中国とアメリカの2極間で少なくともアジアのパワーバランスを計ろうとしている時に、無策な日本では孤立と脱落が始まるかと思われます。モノが言える日本としてアジア、特に中国と台湾・朝鮮半島・インドとその周辺に対しどのような外交政策を取らねばならないか? こういう背景の中で、次期首席候補者である習近平副主席と今日15日の24分間の天皇との会見であった。
そもそも最初に内閣から指示を受けた外務省と宮内庁のやり取りの内容を知りたい。彼らは本気で日本の将来を考え、真意を理解して結論を出したのか? 小沢一郎が会見で中国の大人のような言動をしてほしかったのだが、それ以上に外務省や宮内庁の責任ある立場の人が、日本の未来に対する大きな見識を持ち、陰から政治家を補佐する姿勢も欲しかった。