markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

鰻の蒲焼なら”ざくろ”


この辺りで鰻を食べるなら「ざくろ」。臭みが無く、骨が気にならず、焼き方が丁度良く、タレがしつこくなく、注文してから出てくるまでが遅からず。この5条件を満足している。
小学低学年の時、父に連れられて鎌倉でお昼に鰻丼を食べさせてもらった。多分社員旅行か何かで、人数もいたことを記憶している。その時の鰻のタレの味が忘れられなかった。
亡くなった大川先生は中内功社長を普段はあまりほめなかったが、ダイエーの初期、まだ大阪で「主婦の友ダイエー」といってた頃、店先で鰻の蒲焼の他にタレだけを別パックで売ったことに触れ、「中内は客の気持ちを解かっていた」と。庶民の懐と、鰻の楽しみはそのタレにあることを。
ざくろではお客の好みを考え、タレを入れた小瓶を鰻重に付ける。このざくろの店主も鰻を食するお客の気持ちがわかっている。
御飯がタレでびしょびしょになるくらいかかっているのがあるが、あれは田舎者の店主。寿司屋なんかで片手間でやっている蒲焼では、鰻を持ちあげると白いご飯が半分以上あるのも、わかっちゃいない。
因みにざくろでは鰻の蒲焼は松と竹があるが、ネタは同じで鰻の量が違うだけ。松が3切れ、竹が2切れで自分はいつも竹をお願いする。美味しいものは少し足りないぐらいが、幸せな後味が残る。