markdadaoの日記

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小切手外交 Checkbook diplomacy

最近、民主党のインド洋での給油中断の代わりに、また「小切手外交」(汗をかく代わりに金を配る)の愚を行うのか?と新聞の社説や、TVのコメンテーターが批判をしている。
しかし、第二次世界大戦後のドイツと日本は新憲法と周辺国家の歴史的感情により、軍隊を創設し海外へ派遣することはできない。
ドイツは昨年末、アフリカのソマリア沖にて海軍が海賊退治を行った。それなのに日本はなぜ小切手外交から脱却できないと言われているのだが。
レーガン大統領は戦争終結50周年の1985年5月5日、第二次世界大戦の敵国の軍人墓地に花束を奉げて、戦後が終わったとした記事を読んだ記憶がある。そして東西ドイツが統合し、NATOの一員としての役割を果たしてきた20余年の経緯の結果が、今回のドイツ海軍の働きであろう。
日本でオバマ大統領が靖国神社を訪れ、柏手の一つでも打つことを想定できるだろうか?また、隣国の中国、韓国、北朝鮮がそれを黙って許すことができようか?まして、海外に派遣する陸海軍の創設を日本国民も、またアジア諸国も容認できるのか? パパブッシュが大統領の時代、共和党のシンクタンクヘリテージ財団が日本に対し「普通の国」になれと言っていた。普通の国とは、自国の安全は自国の軍隊で守るということである。アジアと欧米では地理的、歴史的条件によりこれだけ温度差がある。
日本が小切手外交に使う金額を減らし、最新、最強の軍備に予算を回し艦隊を作り、東シナ海を通ってマラッカ・シンガポール海峡及びソマリア周辺の海域での海賊対策に行くと、示威行動さながらに船団を進めれば、東アジアのパワーバランスが一挙に変わる。
小切手外交を批判しているマスコミが、上記のような説明を国民に投げかけることができるのか?