markdadaoの日記

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今、日本が直面する内外の問題 その1

「日本は他国に比べると問題解決能力がないのでは」と、櫻井よしこ先生の講演が始まりました。(右下の写真はサインをする櫻井先生)

バブル後、自殺者が年3万人に増加した。その多くが40〜50代の中小企業の経営者で、生命保険で企業を救うためであった。今は20代後半から30代前半の若者が多くなった。クローズアップ現代ではこの問題を取り上げ、これら若者が相談に行く生活支援の窓口の簡便さを指摘していた。
32歳の若者が布団の中で餓死をする、このことに私は疑問を持つ。小さいころから大事にされていた。そして自分の人生を切り拓くための努力をしていない。学校では競争は差別につながるとして、相対比較をせず個人の発達を測定する絶対評価主義であった。ひとたび社会に出れば競争は当たり前である。
日本が直面する問題は日本人の質である。
日本人の学生の教育レベルの低下がある。アメリカの大学では15年前までは上位者のほとんどが日本人で占めていた。今はインド・イスラエル・中国・韓国の学生たちだ。急激に教育レベルが落ち込んだ理由は「ゆとり教育」が原因だ。小学3〜4年生の理科の教科書は3,4歳児の絵本にも見劣りがする。まるで子供を馬鹿にしているのか?小中学校で理科サイエンスの基本を教えずして、高校の授業にはついてはいけない。
そしてこの子たちが大学に入る。今は大学側が彼らを振り落とすのではなく、かき集めている。当然知識が無いのだから、大学の授業にはついて行けない。従って大学の1年は中学高校の復習として、2年から大学本来の勉強を始めるが3年から就活にいそしむため、勉強はしていない。昔の4年制の大学レベルには到底なれない。
最近は博士課程・修士課程の大学院大学が増加している。そしてポスドク問題(Post Dr.)が発生している。このPost Dr.として大学院を卒業する学生が1年に1万人出てくるが、使い物にならない。教授も就労の斡旋が出来ず、学校側も残すことをためらう。従って教授らは就活しずらい彼らより、優秀な外国の学生を採ることが多くなる。国立大学ではすでに8〜9割が外国の学生で占め、圧倒的に中国人が多い。
これは私たちの税金で、中国の学生を養っていることである。

続く。