markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

夢は広がる

マニラの町の、あるショーウインドウにアメリカ製の飲料用浄化システムが展示してあった。M君はそれを見て「私のはこの半分のサイズで、同等の造水量を作っている」と一言。この一言が私にとってきっかけであった。
今年の4月、フィリピンへWCS締結のためのツアーに同行したメンバーの一人、M君を訪ねてみなかみ町へ行った。
いろいろ話を聞いてみると、親父が会社を倒産させ借金を返済するため死に物狂いで働いたそうだ。そして取引先に高い目標を豪語、約束してそのあと工夫に工夫を重ね有言実行、そして仕事を確保し借金を返済していったそうだ。借金の苦しみを知っている彼は、今じゃ防衛庁などの官庁関係から受注しているが、会社は山の中から都会へ移そうとしない。
「ここは水道も通っていない。今出したコーヒーも、その側溝から汲んだ水を浄化して使っている。」その浄化した水や湯水を飲んでみたが美味しい。
彼は浄水システム以外にも融雪工法や、農業プラントの温度管理システムを開発し特許を取得している。
彼曰く、商売相手は好きか嫌いかで決める。だから私に自分の技術を全部出すから一緒に仕事をしたい。本当にありがたい話である。

フィリピンも中国も飲料水に事欠いている。そして下痢する人が多い。そこで考えたのはフィリピンのHiroさん、上海のK君を通じこの機器を販売する。そのためにはコスト対効果を試算し販売戦略を立てる。リースは組めないか? 製造コストを更に低減できないか? 資金ができれば河本さんのインバーター付きソーラー発電システムと融合し、途上国へ供与できるのでは。夢は広がる。
地元の温泉「常生館」の湯舟で彼と話は尽きない。再会を約束し帰路につく。