15年来の友人で、お互い本業の他に共同で事業をやっている仲間がいる。
共同経営の難しさを世間では良く聞くので、私は始める際に心したことがある。
それは、「所得はいつでも彼より少なく」である。そして彼の公平さと不屈の精神をもって、今年で第８期の決算を迎えることができた。その間一度も彼に対し、私は猜疑心を持ったことがない。むしろ足手まといにならないようにと気をつけている。
その彼が20年前、前の職場でその社長の息子さんの面倒を見ていたことがあるそうで。その息子さんは、今では地元では社員数4000人を超える大きなスーパーマーケットの社長を継ぎ、最近の役員会で彼の話題が出て懐かしく電話をしたそうである。
彼は本業とも関連があるので、ビジネスチャンスが生まれることを期待する。
彼はお金にとてもきれいで、集めなければならない会費でも、一番早く納付する人である。前職で退職願いを出した際も、懇願され1年間延長し、20年経ても人々の記憶に残るとは彼の人徳がなせる業である。
天は彼の善行に対し、20年かけて報いた。本当にうれしい話である。
