markdadaoの日記

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債権者会議

息子の向学のためにと、債権者会議へ赴いた。会場は霞が関東京地裁
民事再生案にたいする裁決を事前投票を加え行った。96票中91票が賛成で可決となった。裁判官が民事再生を宣言した時の債務社長の顔色は微塵も変化がなかった。安堵感が現れるかと思ったが、そうではなかった。最後まで口は開かなかった。
昔の債権者会議は、意見轟々の中、任意整理などが可決され、債権者委員会がただちに発足し、債権者を代表して会社の整理などを行いました。
しかし今日は、10分程度で投票と裁決だけが粛々と裁判官及びスタッフの手で行われ、一般債権者の意見は何一つ発することはありませんでした。まったく拍子抜けした会議でありました。
本来会議とは、会して議を論じると考えておりました。安部内閣の時に敗者復活としてこのような制度が始まったかと記憶しております。が、非常に不公平な制度と考えられます。万が一この下請け企業が倒産した場合は、社会的な影響は少ないとして民事再生は採択されず、下請けの社長や社員は路頭に迷うこととなるでしょう。公平とは何かを考えさせられました。
この状況に至った企業執行部の責任は回避されないでしょう。そして再建は新規組織にて執行されなければと、常識では考えれられます。
昔の債務社長たちは債権者会議にさらしを腹に巻いて、刃物で刺されても致命傷にならないように覚悟して臨んでいました。債務者の覚悟も、債権者の必死さも今はどこへ行ったのか、こんな日本で大丈夫かな?