markdadaoの日記

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交渉カード

今日、クリントン元アメリカ大統領が米国人記者の釈放交渉のため、北朝鮮訪問のニュースが流れた。
日本では以前より拉致問題があるので、3月の時点からアメリカは人質救出をどのようにやるのか関心を持っていました。北朝鮮は人質解放を交渉カードとするのは明白でしたが、今後の展開を注目したいと思います。
当時の情報では、韓国系アメリカ人のEuna Lee、中国系アメリカ人のLauna LingとカメラマンのMitch Kossのほかにガイドと称する朝鮮族の中国人2名が、3月17日の朝3時ごろ氷結した豆満江を徒歩で渡って北朝鮮の兵士に誰何され、もたもたしている2名の女性を残し、男3名は中国側へ逃げ帰った。その後逃げ帰った3人は中国の公安委員会に逮捕された。北朝鮮兵士が中国側へ越境し逮捕したとの情報もあったが、朝鮮族の中国人がガイドと言っているので、彼らは北朝鮮にいる韓国人の家族を引き合わせることもしているとも聞いているので、恐らく5名が簡単に越境したのだろう。私もある中国人に「北朝鮮の工場は中国より安いから仕事を出さないか?」と言われたこともある。
北朝鮮の兵士は、また韓国人が河を渡ってきたと思い一応パスポートとIDカードを確認したら、なんとアメリカ国籍だったので上司に報告をした。
ピョンヤンは機を見て敏なりで翌日の18日には2人を別々な車で、話をさせないようにして異例のピョンヤン送りした。
19日のNew York Timesがこの事件を報道したが、その間ワシントンサイドでは中国や在北朝鮮スウェーデン大使館を通じて素早く引き渡し交渉をした。しかし相手は核問題で追い詰められているので簡単には乗ってこなかった。
6月8日の裁判は非公開で3月22日から12年間の労働教化を。翌日6月9日に人質された家族がオバマ大統領へ解放を歎願。アメリカはゴア元副大統領を特使として検討していたが、ピョンヤンはLauna Lingをアメリカの家族へ電話させ、クリントンかカーター元大統領を特使として名指しをしている。
今回の問題を発生させた大きな原因は、以下の通りと考えられる。
この女性たちの所属しているカレントケーブルTVはサンフランシスコにあり、ゴア元副大統領も出資する新しい形態の企業である。恐らくこの女性たちは記者と言っても、素人に近い記者であろう。これら市民記者の映像をブログ化し、ネット投票をしてニュースとして選択するシステムであり、設立時は話題になっていたようである。彼らも当初中国側の岸辺で取材撮影していたようであるが、功名心に動かされ渡河したと韓国情報では伝わっている。
世界がパワーバランスで均衡している中、もし個人的な功名心で危険地域に入ることは厳に慎まなければならない。この取材は朝鮮族のその中国人だけが行った場合、結果はどうであったか?