markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

アンプ用トランス

200W級出力トランス

うちで作る真空管ギターアンプ用出力トランスは、チャンプ用の5Wクラスから30,50、100Wクラスであった。 今回、Fenderシリーズを得意とするあるアンプビルダーの要請で、ベースアンプ用の200W級の出力トランスを作る事になった。 従来の延長線上にある設計…

トランスの再生・復元

最近、「トランスの修理」という検索で一番上位に名を連ねるようになった。修理依頼を受けても、そのほとんどが仕様が不明である。そして故障の主な原因は絶縁不良等による断線である。 仕様がわからないため、トランスを解体調査をしなければならない。通常…

Fender Deluxe Reverb

友人のギターリストのM君がFenderの Deluxe Reverb のReissue品(復刻版)を手に入れた。M君は何のジャンルでも対応できるマルチギターリストであり、大学時代は一緒にバンドをやった仲間である。プロがReissueを使っていちゃまずいとそそのかし、うちがオリ…

Fender Bassの話あれこれ

友人A君が私のFender Jazz Baseをチューンナップしてくれた。ベースギターの話をしながら、解体しネック調整し新しい弦に張り直してくれた。 Fenderは誰でも簡単にベースが弾けるフレット付きPrecision Bassを1950年代に出した。ちょうどその頃、ギブソンも…

トランス屋も音作りに関与

ライブでの音作りは多くの人の働きで成り立っている。私たちはチューブ用ギターアンプのトランスを供給している者として、以下のプロセスから音作りの一端をお手伝いしている。 まず、ライブの総監督を兼任しているミュージシャンが全体のイメージを描く。そ…

300W用出力トランス

ベース用に300Wの出力トランスの依頼を受けた。従来使用しているアンプはボリュームを上げると、音がつぶれて使い物にならないそうです。こんなに大きな容量が何故必要なのか依頼者に質問をした。ドームや大きな野外でのコンサートで使うそうだ。昨今ベース…

ギター用真空管アンプ作りのアドバイス

アンプビルダーの友人のA君から、うちのトランスのお客さんへのアドバイスを以下の通り記します。内容を読んでみますと、真空管アンプ作りの奥行きの深さを感じます。このようにしてそれぞれが音の探求をしています。スピーカー、真空管そしてトランスのパー…

Matchless用のトランスを変えて

Matchless 9WA用リプレーストランス - markdadaoの日記でMatchless搭載のトランスを載せ変えた結果の連絡がありました。 ご無沙汰しております。昨年Matchlessの9waのトランスを作っていただいたSです。約一年たってしまいましたが、ようやくアンプを作り終…

電源トランスによる音の違い

ギターアンプ(真空管式)のビルダーから電源トランスのご注文ををいただき、先週納品させていただきました。 下記のようなメールをいただき、トランス屋冥利の内容でとても嬉しく思います。出力トランスは直接音質にも影響があるのですが、うちの電源トラン…

音楽の品質と価値

久しぶりのKORG本社への訪問。ショールームにステージが出来ており、たまには演奏会場となるそうだ。天井は防音プレートが貼ってあるのだが、周囲はガラス張り。「音が反響するのでは?」と聞くと、「薄いカーテンを引くが大音量は無理だ」とのこと。 現在は…

大容量の真空管ベースアンプ

今年の中途半端なゴールデンウィークのために、どこかへ行く事も出来ず群馬に居た。かといって、ゴロゴロしていると頭痛が始まるので、なるべく予定を入れていた。 そこで、館林市のA君に会いに行く。あるアンプビルダーから大容量のベースアンプ用のトラン…

ギターアンプ用電源トランス

通常200VA程度の電源トランスを、同じ取付サイズで1.7倍の容量が欲しいというお客様の要望にお応えしたのが、写真のトランスです。鉄芯(コア)の積厚も約1.7倍程度としたトール型のトランスとなりました。 仕様は1次側AC100V,50/60Hz、2次側ヒーター回路は3…

ブティック・アンプ・メーカー

ブティックというと婦人服のお店を想像するが、語源はフランス語で小規模な専門業者をも意味する。そして、真空管ギターアンプを作っている小規模な専門業者をBoutique Amp builderと称しているようである。日本では20件も無いのではないかと思うが、アメリ…

OEM 出力トランス

久しぶりでBlue Grooveの矢代さんと会う。 鞄から取り出したのは青い出力トランス。 そして、手作りのイメージ一杯の刻印。 うちのトランスが矢代さんの手にかかると、このようなオシャレなトランスになった。 将来のトランスのイメージが湧いてきた。 トラ…

〜TAKUMI〜匠との語らい2 第3回

匠との語らいの最終回(第3回)が本日下記の通り公開されました。 「〜TAKUMI〜匠との語らい2 最終回」自分の職業を通じて、音楽の世界に参加できることに魅力を感じています | 加茂フミヨシ式ギター・トレーニング | ギター・マガジン リットーミュージッ…

〜TAKUMI〜匠との語らい2 第2回

匠との語らいの第2回目が下記の通り公開されました。 「〜TAKUMI〜匠との語らい2 第2回」出力トランスの影響は、アンプの音色に大きな影響を与えると私は考えています | 加茂フミヨシ式ギター・トレーニング | ギター・マガジン 文中に出てくる、友人のギタ…

Fender Pro Junior用電源トランスと出力トランス

とても嬉しいメールを、あるユーザーからいただいたので下記に披露します。 この度は、fender pro juniorの電源トランスと出力トランスを安価に設計、製作していただきありがとうございました。 アンプの電源トランスを壊してしまい、困っていたところでした…

〜TAKUMI〜匠との語らい2 第1回

ギターの早弾きで有名な加茂フミヨシ氏とのネット対談(リットー・ミュージック)が始まりました。その趣旨は以下の通り、加茂さんの「著者のつぶやき」から引用させていただきます。 わたしたちもギターアンプへのトランスで音楽シーンを支えていたきたいと…

リットー・ミュージック訪問

ミュージシャンでなくても音楽シーンに携わる事が出来る事を、早弾きギターリストの加茂さんから提案を受ける。そして加茂さんと私のネット対談が実現した。来月にはリットー・ミュージックのWEBで発表される。 そのとりまとめをNさんが苦心していただき、本…

オーディオ用チョークコイルのリメイク

オーディオ用のチョークコイルのリメイクを依頼された。このチョークコイルはパラ(対)で使用されるため、生きているコイルと特性が同じでないと、従来の音が出ないとの事。 そのため、写真の通り丁寧に解体し使用されている材料を調査した。また、生きてい…

ギターアンプ用トランスの専門メーカーとして

今日はクリスマスイブだが、友人がFenderのシルバーフェイスのDeluxe Reverb(1970年代)を持参。トランス交換の相談であった。この電源トランスは入力100V,50/60Hz、出力はB電源が330Vのセンタータップ、50Vのバイヤスがとれる。ヒーター回路は6.3V/5A、フ…

Fender Bandmaster の出力トランスをリメイクする

1960年代のFender Bandmaster の出力トランスのリメイクをおなじみのお客様から依頼されました。ビンテージのリメイクは解体から図面化し、制作するので集中しなければならないので、まとまった時間が必要のため延び延びとなってしまいました。そのうちお客…

ブティック系ギターアンプメーカー

ブティック系アンプメーカーを訪問。ここは世界的に著名な、あるギタープレーヤー専用にギターアンプを作っている。 30曲程度を1ステージで演奏をする際、ギターアンプは4台用意する。曲のパターンにあわせてチューニングし、フットスイッチ一つでアンプを瞬…

fringe tritone

個人的にうちのトランスが入ったアンプのテストをお願いしている、ギタープレーヤーの本田毅さんが高崎に来るとのことで、ライブハウスFLEEZの楽屋へ挨拶に行く。 ちょうど白いiPhoneを充電していたので、機種を聞くとiPhone5だった。iPhone4&4Sのウルトラ衝…

Fender Roc・ Pro1000の入力電圧交換

入力230V/50Hz仕様を日本の商用電源100Vに切り替える作業をした。 アンプヘッドの上部4つ、側面2つのビスを取る。前面パネルのビス6本も取る。 シャーシーを後ろから引き出しながら、後ろから見て右手下にあるリバーブの赤、黒のリード線を外す。 回路図に書…

ギターアンプ用の電源トランス

休み明けに下記のメールが届いていました。 お世話になります。 トランス無事使用できました。 お世話様でした。 アップトランスで使用していた時は、んん。やはりおもちゃのアンプだったか・・。 でしたが、取り換え使用すると、比喩が悪いですが、 痩せた…

真空管ギターアンプの出力トランス

有名なブランド品の真空管ギターアンプの出力トランス(OPT)を調べてみた。Marshall, Fender, Vox, Egnatorなどのアンプに搭載されているOPTは、低価格を強いられてか材料素材の悪さとコイルの手抜きなどが見受けられる。真空管オーディオの世界では何十万、…

Marshall Ampのトランスの歴史

日曜日の午後アンプビルダーのA君が来社。弊社がMarshallやFenderのリプレイス用の出力トランスや電源トランスを作っているので、Marshallの歴史をA君が語り始めた。 『アメリカでFenderのBass Manの1959年モデル(真空管は6L6又は5881)の5F6A回路を、イ…

出力トランスの再生

私達のホームページを見ていただき、出力トランスの再生依頼があった。幸いお客様に仕様書が残っていたので、参照にして再生した。写真の白いケースのトランスが再生品で、黒いカバーが従来品である。 様々な従来品を解体すると、それぞれのメーカーの設計や…

ギターアンプビルダー工房を訪問

最近、本業以外の仕事が忙しくなり、気持ちの上でトランスの営業がおろそかになっている。そこで昨日は羽田空港のそばにある客先を訪問。 真空管ギターアンプのユーザーへは、電気特性の他にスタジオ録音の際、またライブ会場でのミキサー泣かせのノイズやス…