この著者はシリン・パタノタイというタイ生まれで、8歳から周恩来の庇護のもと文化大革命まで体験された自叙伝であり、上下2巻で読み応えがあった。
装丁の裏表紙に書かれている筆者のプロフィールは以下の通り。
『冷戦の緊張が高まった1956年、中国政府との親密な関係を築くため、父親によってタイのバンコクから北京に送られる。以来、周恩来首相や廖承志と親子のような親交を結ぶ。1970年に中国を離れてからも、中国とタイ等の「生きた架け橋」として幅広い活動を続けてきた。二児の母。オランダ大使である夫君とパリ在中。』
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