markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

「道徳と資本」を読んで

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半田 メーカーで有名な千住金属工業の会長、東京東RCで会長、そしてガバナーを歴任された故佐藤千壽氏の小冊子を読んだ。冒頭に「この冊子はロータリーの会合の講話執筆したものだが、中心課題は人間不在の市場経済批判であり、ロータリアン以外の一般の方々にも耳を傾けていただきたい」とのこと。

以下に感じたことを抜粋する。

 

職業奉仕とは寄付や政治献金ではなく、本業運営の基本精神。第1に考えるべき基本精神は①労使関係、②売手、買手双方における取引関係、③同業者関係、④自社製品(又は取扱商品)が及ぼす社会的責任。

 

職業人が住み良い世界を作るために一役を買おう、などと務める必要はない。そんなことをするより、社員の心に灯火を点じ、希望と活力をいかにしてかき立てるか、その方策を探求するのが、常識的なより良い奉仕の道である。(ポール・ハリス)

 

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日大二校1年F組

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表通りから一筋入った居酒屋風小料理屋の相席座敷で、隣席の若い男女たちへ「ことわり」をいれてるじいさんがいる。

「俺たちは約10年ぶりでクラス会やっているので、少々うるさいが勘弁してくれ。」とか、官僚出身の気配りYG君。そんなことお構えなしのOT君が口角泡をで、福島から新幹線でやってきたSE君に自論をぶちまけている。

定年退職し、今は近所の小学校で用務員をやっている幹事のON君は、今朝早く上海から戻ってきたKM君と意気投合し、「来年は上海でクラス会やろう!」とみんなの話しを止めてアッピール。

実家に戻り、案内状を見ていないKM君を電話で呼び出し、みんなから面影が無いと攻め立てられる。自由になった彼は半年前からウッドベースを始め、ジャズのウオーキングベースを弾きたいと言う。

歯科医のKD君は遅れてきたAK君に「君たちは自分たちだけで、女子部と合同同窓会をやったそうだな」と詰問する。じいさんとばあさんの同窓会では同調者もなく、話は断ち切れとなる。その隣で静かに飲んでいる地元のFD君は、今日の設営場所の提案者でこの「寿栄広」は馴染みなそうだ。三鷹駅北口の横河電機裏にある店は、新鮮なネタのわりにリーズナブルな値段で人気がある。店内の広さを見ると、予約をした方が良さそうだ。

生牡蠣、プリプリなボタン海老、ぶつ切りにし油の乗ったトロ、イカ、名産のタケノコ、里芋、黒豆、味付けされた絶品なシシャモなど。最後にチーズがたっぷり乗ったオジヤをかき混ぜ、小ぶりの茶碗でいただく。唯一下戸な私はお新香をちょいと乗せ、お代わりをするほど旨い。

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Marshall JTM45のうんちく  その2

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 写真はJTM45の音の再現を試みたアンプ(技術アドバイザー製)と電源トランス・出力トランス・チョークトランス(アテネ電機製) 

 

 

英・米の電圧の話をしておきます

ギターアンプなどに利用する一般的な電圧は、イギリスが240V、アメリカは120V、日本は100Vですね(他の多くの国では220Vあるいは110Vというのが最も多いのですが)。

イギリスは高電圧/小電流、アメリカは低電圧/大電流であり、アンプに使用される電源ケーブルもイギリスは細め、アメリカでは太めとなります。アメリカの最もちっちゃなでアンプ「チャンプ」(出力5W弱)のケーブルの方が、マーシャルの100Wアンプより太いケーブルだったりします。もちろん、一次側フューズの定格アンペアは同じアンプでも使う国により違ってくるので注意しなければなりません。

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Marshall JTM45のうんちく  その1

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 写真The Whoの左の横並びのマーシャルキャビネットとJTM45、右のPetaの2段重ねのマーシャルキャビネットFender Bassman(出典:

The Marshall 'Stack' | Pete Townshend’s Guitar Gear | Whotabs

以前、JTM45の概要を「Marshall Ampのトランスの歴史」でも記載しましたが、弊社技術アドバイザーよりもう一度おさらいをさせていただきます。

markdadao.hatenablog.com

そもそもJTM45のネーミングですが、Jはジム・マーシャル本人、Tは一緒に店で働いてくれている息子のテリー・マーシャルの頭文字、つまりJIM&TERRY/Marshall・・・それと45は45wアンプという意味でつけられたと言われています。彼らの店は若い、あまり金のないミュージシャンの卵達が入り浸っていたそうです。もともとジムはドラマーで、ドラム教室をやり、息子のテリーも10代の頃よりそこそこの人気バンドでサックスを吹いていたそうです。金には困らない、主にジャズミュージシャン達は同じロンドンでもジムの店ではなく、もっと高級な楽器店に出入りしていたとされます。当時のイギリスでは気の利いたベースアンプは無く、輸入物のフェンダーはかなり高額で若者には手が出なかったとか、、、そこで貧乏な若手ベースマンは、間に合わせの真空管アンプを手作りしたり、オーディオアンプを流用していたとのことです。ただしスピーカーキャビネットは適当なものがなく、ジムは彼らのために12インチ4発の、結構ごつくて立派な、とても良質なキャビネットを製作しました。これがかなり評判となり注文が殺到し、本格的にスピーカーキャビネットを作り始めたのです。

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Marshall JTM45に使用されているトランスについて

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最近、熱心に質問をされているユーザーとのメール返信の概要を、弊社技術顧問のアドバイスによりブログ用にまとめました。

 

 

1962年製と表記されていますが、JTM45はプロトタイプで世には出ていないと聞いております。実際販売を始めたのは1963年製からです。63年に制作されたOffset Chassisと呼ばれる、とても歴史的に貴重なJTM45で間違い無さそうですね。キャビネット正面から見て右側いっぱいにシャーシを片寄せて取り付けてあるアンプで、こうするとかえって重量バランスが良くなるのです。写真のトランス類はRSです。DELUXEと呼ばれている出力トランスに、合わせカバー上部に一次側電圧セレクト切り替え機構を持つ電源トランス、お手本のフェンダーに比べてとても大きなインダクタンスのチョークコイル、その他トランス以外にもポットのツマミ等々にもこのアンプの特徴がみられます。

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富岡市グルメ フランス料理 ユジェーヌ Bistro EUGEN

f:id:markdadao:20170831182304j:plainフレンチ料理のオシャレな個室レストラン。出来れば予約をした方が良い。と言うのも、一度フリーで寄ってみたが満室で今回は電話予約。何せ8部屋しかないようだ。

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Jアラート(72年ぶりの空襲警報)

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8月29日早朝のJアラートは72年ぶりの空襲警報であり、時間の経過とともにJアラートを鳴らしたのは安倍首相のパフォーマンスだとか、早朝から起こされた、電車が止まってしまった、アラートが鳴って数分では何もできない、などだんだんと主旨が変質化している。少なくとも関東以北の国民に危機管理意識を呼び戻したのは、それなりのきっかけになったのではなかろうか?

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「十五歳の戦争」を読んで

 

十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 (集英社新書)

十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 (集英社新書)

 

 

今年の終戦記念日は西村京太郎著による「十五歳の戦争」、副題陸軍幼年学校『最後の生徒』を読んだ。

北朝鮮とアメリカによる恫喝にあけくれる8月、国際法を無視する国のトップ同士だから戦争のリスクは避けられない。しかしそれぞれのトップ周辺は会話による解決に腐心しており、両国は挙げた手のおろし場所を探っている。両ブレーンはトップを諌める術を持っていないので「腐心」とあえて言う。

 

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「世界遺産への道を拓いた男たち」を読んで

 

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大塚製薬の社内報「大塚薬報」の2017年5月号に「世界遺産への道を拓いた男たち」、副題「旧富岡製糸場の見えない礎」の特集号がある。これを著したのは、紀行作家であり一級建築士稲葉なおと氏である。

歴史にはスポットライトを浴びた人達と、逆に時間とともに埋もれてしまった人達がいる。著者は副題の「見えない礎」に着目し、旧富岡製糸場世界遺産への過程で、影の立役者である4名に光を与えている。

しかし、残念なことに社内報では一部の限られた読者ということで、この稲葉氏から見た事実をブログに載せることで、少しでも多くの人たちに知り得て欲しいと願う。

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最近のニュースから考えること 2017/07

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ニュースでアメリカ海軍のイージス艦とフィリピン船籍のコンテナ船との衝突原因はイージス艦にあるとの小さな記事を見る。当時は7名の海兵員が犠牲との報道以外に原因究明は地位協定によりアメリカにあるとの事だった。

誰もがその責はイージス艦にあると思っていただろう。大型の民間商船は経済的にも合理的な航路を決められた通り航行していると推定され、並走しているイージス艦へ船首を急に向けるとは想像し難い。原因は見張りがコンテナ船を見落としており、さらに気づいた後の、管制塔への情報伝達の遅滞。これが事実であれば、有事の際の戦闘行為は何をか況やである。

北朝鮮ICBMはアラスカとハワイが射程内に入ったとして、ハワイ州では核爆発に対するガイドラインを発表し、11月には訓練を実施するとのこと。要はアメリカはすでに北朝鮮との間で有事と判断しており、北朝鮮への渡航禁止も予定しているようである。すでに北朝鮮の1800トン級の潜水艦が日本海で活動しており、何回と繰り返すミサイル試験発射を考えるならば、日本も核爆発への対処を準備した方が良いのでは?

 

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