markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Marshall JTM45に使用されているトランスについて

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最近、熱心に質問をされているユーザーとのメール返信の概要を、弊社技術顧問のアドバイスによりブログ用にまとめました。

 

 

1962年製と表記されていますが、JTM45はプロトタイプで世には出ていないと聞いております。実際販売を始めたのは1963年製からです。63年に制作されたOffset Chassisと呼ばれる、とても歴史的に貴重なJTM45で間違い無さそうですね。キャビネット正面から見て右側いっぱいにシャーシを片寄せて取り付けてあるアンプで、こうするとかえって重量バランスが良くなるのです。写真のトランス類はRSです。DELUXEと呼ばれている出力トランスに、合わせカバー上部に一次側電圧セレクト切り替え機構を持つ電源トランス、お手本のフェンダーに比べてとても大きなインダクタンスのチョークコイル、その他トランス以外にもポットのツマミ等々にもこのアンプの特徴がみられます。

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Jアラート(72年ぶりの空襲警報)

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8月29日早朝のJアラートは72年ぶりの空襲警報であり、時間の経過とともにJアラートを鳴らしたのは安倍首相のパフォーマンスだとか、早朝から起こされた、電車が止まってしまった、アラートが鳴って数分では何もできない、などだんだんと主旨が変質化している。少なくとも関東以北の国民に危機管理意識を呼び戻したのは、それなりのきっかけになったのではなかろうか?

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「十五歳の戦争」を読んで

 

十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 (集英社新書)

十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」 (集英社新書)

 

 

今年の終戦記念日は西村京太郎著による「十五歳の戦争」、副題陸軍幼年学校『最後の生徒』を読んだ。

北朝鮮とアメリカによる恫喝にあけくれる8月、国際法を無視する国のトップ同士だから戦争のリスクは避けられない。しかしそれぞれのトップ周辺は会話による解決に腐心しており、両国は挙げた手のおろし場所を探っている。両ブレーンはトップを諌める術を持っていないので「腐心」とあえて言う。

 

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「世界遺産への道を拓いた男たち」を読んで

 

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大塚製薬の社内報「大塚薬報」の2017年5月号に「世界遺産への道を拓いた男たち」、副題「旧富岡製糸場の見えない礎」の特集号がある。これを著したのは、紀行作家であり一級建築士稲葉なおと氏である。

歴史にはスポットライトを浴びた人達と、逆に時間とともに埋もれてしまった人達がいる。著者は副題の「見えない礎」に着目し、旧富岡製糸場世界遺産への過程で、影の立役者である4名に光を与えている。

しかし、残念なことに社内報では一部の限られた読者ということで、この稲葉氏から見た事実をブログに載せることで、少しでも多くの人たちに知り得て欲しいと願う。

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最近のニュースから考えること 2017/07

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ニュースでアメリカ海軍のイージス艦とフィリピン船籍のコンテナ船との衝突原因はイージス艦にあるとの小さな記事を見る。当時は7名の海兵員が犠牲との報道以外に原因究明は地位協定によりアメリカにあるとの事だった。

誰もがその責はイージス艦にあると思っていただろう。大型の民間商船は経済的にも合理的な航路を決められた通り航行していると推定され、並走しているイージス艦へ船首を急に向けるとは想像し難い。原因は見張りがコンテナ船を見落としており、さらに気づいた後の、管制塔への情報伝達の遅滞。これが事実であれば、有事の際の戦闘行為は何をか況やである。

北朝鮮ICBMはアラスカとハワイが射程内に入ったとして、ハワイ州では核爆発に対するガイドラインを発表し、11月には訓練を実施するとのこと。要はアメリカはすでに北朝鮮との間で有事と判断しており、北朝鮮への渡航禁止も予定しているようである。すでに北朝鮮の1800トン級の潜水艦が日本海で活動しており、何回と繰り返すミサイル試験発射を考えるならば、日本も核爆発への対処を準備した方が良いのでは?

 

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秋田日帰りビジネス旅行記

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3年もお付き合いをしているお取引先へ初めて出向くことになりました。11月頃初雪があり、12月より本格的な降雪に見舞われ、3月頃でも道端には高く積まれた残雪があると言う、秋田の横手を訪問。

高崎から大宮へ出て、秋田新幹線こまちへ乗りかえる。大都会仙台までノンストップ。丁度昼時分、売り子さんが後ろの席へ幕の内弁当を。ここまで来たのだからと、私はヒモを引いて温める牛タン弁当を。これは冬、米沢へ行った時、食べながら暖をとった思い出がある。

盛岡を過ぎると、新幹線には珍しい単線「さしまき駅」で上り電車待ち、田沢湖、角館そして大曲へ到着。この大曲駅では次の終着駅である秋田へスイッチバックする。後ろ向きに走る訳である。新幹線の改札口から運転士と車掌も代わるためにやって来た。秋田新幹線は単線とスイッチバックによるコスト低減、青函トンネルを抜ける北海道新幹線も在来線との共用でレールを3本引くなど同様なフレキシブルな決断の結晶である。

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「イノベーターたちの日本史」を読んで

 

イノベーターたちの日本史

イノベーターたちの日本史

 

 

サブタイトル「近代日本の創造的対応」、著者は一橋大の「イノベーション研究センター」特任教授などの米倉誠一郎教授。東洋経済新報社が2017年5月に出版している。

このブログを読む前に以下の過去記事を読み直していただければ、著者のひととなりを知る事が出来ると思う。 

 

markdadao.hatenablog.com

明治維新前の砲術家「高島秋帆」から明治維新直後の志士たちの官僚としての働き、明治政府の対応、三井・三菱の財閥の対応、科学者「高峰譲吉」らの第2次世界大戦までの働きが描かれている。目次の他に終章(エピローグ)で全体の流れが一望できる。

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最近匂いを感じましたか?

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湯につかり無想するが、邪念に苛まされそそくさと湯船を出る。せっかくの伊香保の湯が、こういう性分だと温浴を楽しめない。

脱衣所を出ると大きな本棚がある。背表紙に目を通すが、あまり興味をそそられるものが無い。両側にはガラスの開き戸がある。暗くて文字が読み取れず、思わず顔を突っ込む。と、そのガラス戸に閉じ込められた古書の匂いが、遠い昔を呼び起こす。

小学生の頃、夏休みは沼津の従兄弟の家へよく遊びに行った。2階には大きなガラスの引き戸の本棚があり、その頃の楽しい日々がよみがえった。匂いは画像や文字にはない、一瞬で全ての情景を再現させる特性がある。

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出来そうで出来ない行為

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 フィリピンのセブ島にあるストリートチルドレンを支援するNPO法人の「イロイ・メモリアル・スカラーシップ」がある。

cebu-kodomotachi.jp

このNPOへ10年間、毎年自宅を解放しバザーを開きその収益を、また不要になった衣服やお菓子を現地へ送付している人がいる。今年も6月11日の日曜日に開催された。梅雨の中休みで天候に恵まれ、暑いくらいの日差しの中庭にも人が多く集まった。

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